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よく分かる前回のあらすじ:ツルタはドS、クロキはドM
「さてと・・・・よっこいしょういち・・
つっ!!!」
作業の最終段階を完了させようと椅子から立ち上がろうとした俺は、
不意に何者かの気配を感じた。
おれ「こ・・腰が・・!」
そんなお約束を言っている場合ではなかった。
今、この研究を誰であろうと奪われるわけには行かない。
俺はテーブルに置いてあったリモコンを手に取る。とっさの判断だったとっさ。
オレ「だ、誰だ!出て来い!今出てくるならお得な特典がもれなくついてくるぞ!」
・・・・・・
何の動きもない。
どうやら滑ったようだ、一言多かったか。
こうなったら、打つ手はひとつしかない、
レオ「アタタタタタタタタタァ」
連打。
ひたすらリモコンのボタン連打。
かれこれ一秒間に17連打はしただろうか。
気がつけばリモコンは真っ二つに割れていた。
そりゃそうだ、あの人の手にかかればスイカだって割れるんだから。
あの人・・・懐かしい思い出が走馬灯の様に駆け巡った。
そんなことを考えていると、急に周りが輝きだし、俺は思わず目をつぶってしまった。
「な・・なんだ!?」
目を開けると前には高橋名人が立っていた。
名人「おめでとう、君の優勝だ。これは新しい顔だ、受け取りたまえ。」
森本レオ「高橋名人・・・ありがとうございます。僕、僕、がんばりマッチョ!」
名人「これからは・・・うっ」
もりもとレオ「め・・名人どうしたんですか!?」
名人「こ、腰が・・っ」
オレともりもとレオ「お約束かよ!」
気がつけばそう叫んで師待っていた。
何がお約束だ、その突っ込みの方がお約束だよバカヤロー
オレと森本レオ「お・・・お前誰だ!どこから入って来やがった!」
名人「え?車庫から」
オレと森本レオ54世「それ泥棒やないかーい、わっはっはっは」
名人じゃなかった人「貴族のおまんざーいかーい、わっはっはっは」
俺たちは一気に意気投合していた。
しかし騙されてはいけない。
これで相手を信用したらそれこそ犬だ。
とんでもない負け犬だワン。
「・・・で、君は何の用があって来たんだ?」
名人「いやぁ、高そうなものをいただこうかと思いまして。」
俺「なるほどな・・・って泥棒やないかーい、わっはっは」
何が面白いんだろうね。
俺の全神経はこの目の前にいる人間が、
自分の想像を遥かに凌駕した頭脳を保持していることを知らせるかのように激しく、ピリピリと震えていた。
相手のペースに巻き込まれる前に手を打たなくては・・・
そうだ、俺だってそれなりの時間生きてるんだ。
これくらいの事は分かっているつもりだ。
今までで結婚は3回した。離婚だって4回したんだ。産んだ子供は12人。
まあ普通に考えてムリだけど。
「じゃあ警察に電話だな」
「待ってくれ、俺はあなたに用があって来たんだYO!」
「事情が変わった!さあ話してくれ、珈琲飲むかい?」
またやられた。ここは平常心だ。
「でもアポ取ってんのか?俺はお前が来ることなんて聞いてないぞ?」
奴はニヤリと笑うと落ち着き払った態度で椅子に座り、
ゆっくりと俺の珈琲を、ブルーマウンテンを口にした。
そしてテーブルの中央にあるボタンについと目をやると、
真剣な眼差しで俺のほうを見た。そして口を開けた。
「アッポポポポポポポポポォゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ、でもスイカだよ♪」
そういいながら激しくスイカのタネをぷぷぷっと、
俺の顔にぶちまけた。
何が起こったのか分からない
大きく深呼吸して、やっと奴がアポとアップルをかけたのに気づいた。
うまいけど痛いねん。
でもちょっと可愛いからいいや。
何故かそんな気分になっていた。
奴が空気を和らげたのだ。
花見に行くときに欠かせない。
今の時期なんかはあんまり仲良くない人から誘われて断りづらいから
仕方なく来た。みたいな
そんな気まずい人たちを一気に和ませてくれる。
なくてはならない存在なのだ。
そんな彼がこんなところに来てくれるなんて・・・。
そうだ、花見に行こう。
つづく 次がんばる
もうよく分かんないけど、結構たったものだな・・・。あ、今のたつってのはエロい意味じゃないよ」
朝焼けの眩しい空に、俺は挽きたてのブルーマウンテンを愉しみながらそう呟いた。
忘れもしない・・・あの時、俺は恨んだ。いや恨み続けている。
何故なら今もその気持ちは全く揺らいですらいないからだ。
この世に蔓延る真の悪、nの存在そのものを。
Nってのは別に「僕が新世界の紙だ!」とか「ふぅぅあぁぁぁ、リュゥゥゥクゥゥゥ」
とかそういう類のことじゃない、まあデスノートじゃないよ。ってこと
まあいつだったかの済んだ芋詩で、
僕はそこそこいい順位を取らせてもらった。
でも、誰も褒めてはくれなかった。俺は褒めてもらいたかった。
なあ、みんな、俺あんまり喜んでいように見えたかも知れなかったけど、
ホントはみんなにイジられたかったんやで
ホントはドMなんやで。
しかし褒めるどころか周りの目は俺を嘲笑の対象としてしか見ていなかった。
それから暫くの間、俺に投げかけてくる質問の大半はバナナはおやつか否か、についての事だった。
どうしようもなく話題が古かった。
何でこんなに話題が古いんだろう、てかもうバナナはいいよ。
そうして突きつけられた現実のあまりの厳しさに
トイレの中で泣くこともあった。
「チクショウ、紙がない。」
仕方ないからタオルで拭いた。嘘だ。
でも俺は諦めなかった。褒めてもらいたかった。
なぜなら俺は褒められないとやる気が出ない、優しくなければ生きる資格がない。
じゃなかった。まちがえた。
なんだったっけ。もう忘れちゃった。
黒き
これでいつもの俺は終わっていた。
しかし、今日は違うのだ。
褒められたい。
なんとしても
褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められた い褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい褒められたい
ごめんなさい、調子乗りました。
そんな折、ふと気がつけば教室の隅っこで
たたずんでいた僕の前にはゲイがいた。
じゃなかったツルタ君だった。
こんなこと書いてたら後で起こられちゃうよ。
つるたくんは順位表に僕の名前を見つけると、こう言い放った。
「ドウシターン、コンナトコロニオルケド」
もうびっくりしました。
菜にそのドS発言。
やじん
奈にその歯に衣着せぬ生まれたての岡野の様な直球ど真ん中な発言。
てかもう、キャラじゃないよとかそういう問題を通り越して
泣きっ面にエルボゥ いや泣きっ面にラリアットだ。どうでもいいけど
しかし、それだけで彼の攻撃は終わるはずもなく、
「あ、俺までもう少しヤーン」
痛ぇ
泣きっ面に鼻デコピンだ。あれ意外と痛いんやぞ。
もう少しヤーン もう少しヤーン
その上から目線が僕には
僕にはつらいのです。
褒めてよ。褒めてくれよ。
僕は薄れゆく意識の中で
もう少しヤーン もう少しヤーン もう少しヤーン
ゆっくりと反響しながら消えていくこの言葉を聴いていた。
なんか中国の地名みたい。
そして床につっ伏した。
しばらく後、気づけば僕は、犬になっていた。
ツルタのドS発言に屈服したのだ。
僕は、僕は彼の飼い犬へと成り下がっていたんだワン!
でも負けたのは事実だったんだワン!
どこが駄目だったのか。
俺は必死に見直した。
国語、英語
どちらも妥当な点数が出ていた。
そして数学・・・
僕は開いた口が塞がらなかった。
痛恨のミスを発見したのだ。
√3が無理数であることを証明せよ。
2
この問題で、僕は途中まで正解していた。
しかし、あと一歩というところで
証明のために自分で定義した文字、mとnについて矛盾を起こしてしまっていたのだ。
mとnのせいだ。
こんな初歩的な問題で・・・
自分の定義した文字に敗北を喫した気分だった。
こいつらのせいで俺は褒められないんだ。
飼い犬に手をかまれてしまったような感覚に陥った俺は
それからの日々、憎っくきmとnに復讐するために
痔の滲むような研鑽を重ねた
でもmはやっぱり自分の趣向だし、
オカズに困るかな、とか思ったからやめた。
そして今、とりあえずこの世からnを消し去る準備が整った。
まずは手始めにn系統の中でも異端である「ん」をこの世から抹消することにした。
ざまをみろ
まあその問題が合っていたとしても
ツルタには勝っていなかったんだがな、フハハハハハハハ。
そうネットに書き込むとテーブルに置いてあったリモコンに手を伸ばし
赤いボタンを押した。
「車庫のシャッター開けっ放しだワン」
つづく と思う
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黒木は乗ってません( ・ω・)